カルト教団の教祖を目指せ!『Cultist Simulator』の紹介

はじめに


今回ご紹介したいのは『Cultist Simulator』というゲームです。
2018年にWeather Factoryという会社からリリースされたインディーズゲームになります。
その名の通り、カルト宗教の教祖を目指すというダークな世界観のゲームです。
尚、現実の世界にカルト宗教によって苦しめられている方がいらっしゃるのは、
承知しているつもりです。
その点においてこのゲームは、若干の不謹慎さと、人によっては不快さを感じる内容となっております。
(不安や不快を感じられる方は、このあたりでHPを閉じてください)
しかし、ゲームとして非常に斬新でおもしろく、カルトというものに対する一種の啓発になる可能性もあるため、
今回ご紹介させていただきます。

 

ゲームの概要


ゲームの概要は、プレイヤーがカルト宗教の教祖を目指して、さまざまな書物や伝承、道具、儀式などを用いて
自分のカルト宗教を広めていくゲームになっています。
このゲーム、かなり謎が多いゲームです。
管理人も既におそらく50時間以上プレイしていますがまだゲームのクリアにたどり着けていません。
もはやクリアのために何をしたらいいのかが分からない状況です。
この靄がかかったような不穏さ、これこそがこのゲーム最大のおもしろさになります。

このゲームですがまだ日本で人気が少なく情報がかなり少ないです!
ですがかなり面白いゲームなのでそのうちどなた実力のあるゲーム実況者さんが動画をあげたりしたら、
それこそ爆発的に人気が出る可能性を秘めているゲームだと思います。
そんな日が来ることを信じて、文字を書いていきます!


ゲームの魅力

 

目的のわからなさ


プレイヤーは「まったく説明のないゲームの世界」を自分の頭で考えてプレイすることを強制されます。
ゲームオーバーの条件も分からないので、はじめは訳も分からないまま転生=死を繰り返していきます。

基本的なゲームオーバーの条件を理解しても、クリアはできません。
教祖となるために何をするべきか?はプレイヤー自身で考えなければならないのです。

転生後、プレイヤーは医者などの有利な職業に就くこともできます。
しかし、漫然と過ごしていては教祖にはなれません。
自分で考えなければ一生、医者のままです。(あと少しお金が溜まります。)

この点がこのゲームの最も新しくて新鮮に感じる点でした。
従来のゲームであれば、(例えば、RPGの村人・スーパーマリオ64の看板、時のオカリナのナビィのように)、
ゲームのクリア条件を説明してくれる文言が出てくると思うのですが、このゲームにはそれがほぼありません。

プレイヤーは自分が何をしたらいいのか、今何を望んでいるのかが分からないまま手探りで、
ゲームの世界を生きていかなければなりません。
その体験こそがまさに教祖シュミレーターなのかもしれません。

世界観の凝ったいいゲームは所詮はゲームなのに「人生とは?」という謎を突きつけられます。
この衝撃は『Papers,please』以来です。

 

ーゲームクリア条件は何?

おそらく最終的な目的はカルトの教祖になることです。これは確定かと思います。
ただし教祖になるためには色々と段階を踏まなければならないようです。
ただこの段階の踏み方というのがまた……何にも分かりません。

実はカードの説明や、アクションの説明に、中程度の目標のヒントが書かれていたりはするのですが、
基本的なカードの説明はほぼ意味不明なもので、どれが不要でどれが必要なのかはプレイヤー自身で判断していく必要があります。

謎解きが必要なのはググれば解決するのでは? と思った方もいるかもしれませんが、
こちらのゲームは発売から4年がたったいまも日本語での攻略情報がありません。
ゲームの選択肢と攻略の方法が多岐に渡るため、どうしても細かい条件は自分の頭で考えなければ解決は難しいようです。


ー不可解な文章の解読

カードにはそれぞれ説明文が書かれています。
またカードを組み合わせて使用することもあり、そのときにはアクションの説明文も表示されます。
この説明文自体も味わい深いです。
基本的に意味はありません。
ただし、ごく稀にしっかり読んでいないとゲームオーバーになったり、中程度の目標をクリアできない状況に陥ってしまいます。

・すばらしいゲームデザイン(視覚・聴覚)

ー視覚効果


カードを使ったゲームなのですが、まず見た目が素晴らしいです。
プレイ未経験な方は、平面的ですこしとっつきずらい、味気ない印象をもたれるかもしれませんが、
一度ハマってしまえばこのゲームの見た目の素晴らしさに気づくと思います。
色が見やすい! カードのデザインもなんか格好いい! カードの名前も格好いい!

ーBGM、効果音の素晴らしさ

アンビエントを基調としたBGMの雰囲気も素晴らしいです。
少し聴くと単調なのでBGM切ってしまう人もいるかもしれませんが、
よく聴くと曲調が変わってプレイヤーが危機に陥っていたりするので、
ゲームオーバーにならないためにも一旦BGMをONにしてプレイしましょう。

効果音の良さは言うまでもありません。
中盤以降、訳も分からないまま錯乱したかのようにカードをかちゃかちゃやるときが
来ると思いますが、それでも飽きないのは効果音の良さがあると思います。

 

より世界観を楽しむために

 

個人的に現在ハマっているのがNetflixの『ワイルド・ワイルド・カントリー』です。

カルト教団を率いるインド人グルが、オレゴンの荒野に理想郷を建設。地元住民との摩擦から衝撃のスキャンダルまで、堕ちた宗教家の足跡をたどるドキュメンタリー”

エミー賞受賞のカルト教団ドキュメンタリーで、おもしろさが凄まじいです。
このゲームと併せて鑑賞していただけば、より両方にはまれると思います。


攻略情報?

謎解きを含むゲームの完全攻略は無粋かつ、このゲームに関しては不可能なので書けないと思いますが、
ゲーム攻略のきっかけになるような、さまざまな概念の概要は書けると思うので次に記事を書くときはまとめていきたいと思います。
まずは一回ゲーム完全クリアを目指します!

買い切り戦略ゲーム4選【厳選】

買い切り戦略ゲーム4選【厳選】

 本当に面白いスマホゲームを探していませんか? 著者の好みは戦略ゲームと言われる、頭を使って工夫をしつつゲームクリアの方法を自分で考えていくゲームです。この記事ではそんな戦略ゲームのうち、本当に面白いものだけをご紹介したいと思います。

 

 

Kingdom Rush

  

Kingdom Rush

Kingdom Rush

  • Ironhide S.A.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

 

 知る人ぞ知るタワーディフェンスの大傑作。著者は初めて、このゲームで「タワーディフェンス」というゲームの種類を知り、あまりの面白さに眠れなくなりました。難易度は、絶妙に丁度いい難しさ。サクサククリアできないが、工夫次第でクリアができてしまうという最高の設定です。



世界の覇者4

 

世界の覇者4

世界の覇者4

  • EASY Inc.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com


 
 第二次世界大戦を舞台に、お気に入りの将軍で軍を率いて任務を遂行するという、まあコッテコテの戦略ゲームです。このゲームはっきり言って結構難しいです。しかし、何度もリセットをして、ステージをクリアできたときの喜びはその分大きいです。様々な形でゲームをクリアしに行ける、その選択肢の多さが嬉しいゲームです。



 

ポケット戦国

 

ポケット戦国

ポケット戦国

  • Shinya Ishizaki
  • ゲーム
  • ¥980

apps.apple.com

 はいこれ! 桶狭間の戦い以後の戦国の世を舞台にした戦略ゲームです。著者が結局一番やったスマホゲームはこれです。「戦国はよく分からないが、興味はある」という方はぜひおすすめです。実際に自分が信長になったつもりでプレーをしてみたら、いかに武田信玄が恐ろしい存在であるかが分かるはずです。分かります。少しお値段が高いんですよね。でも絶対大丈夫です。このアプリは戦国ゲーム最強です。
 でも残念ながらこれiphone限定なんです(泣) 著者自身はスマホをandloidにしてから遊べていないのです。もうiphoneに戻ろうかな・・・。

 

Rusted Warfare

 

play.google.com

 最後に、andloid限定の戦略ゲームをご紹介します。Rusted WarfareはRTSリアルタイムストラテジー)と呼ばれるゲームのジャンルで、ターンの概念はなく、逐一プレイヤー同士が操作をし続けます。このゲームの面白さは、その目まぐるしい戦況の変化にあります。少しだけグラフィックに満足がいかない方もいるかもしれませんが、懸念すべきことがそれだけならぜひダウンロードしてみてください。このゲーム、ほんとすごいです。

 

 


 いかがでしたでしょうか。こちらのゲームはダウンロードしたら最後、あなたの時間を奪い続ける傑作ばかりです。試験を控えている方、締め切りが近い方はダウンロードをお勧めしません。ですが、そうでない方は、ぜひ一度遊んでみてください! 

 

『三国志・覇道』   ノーマルな武将たちのノーマル生き様

 

 突然ですが、最近、『三国志・覇道』にはまっています。KOEIが出したスマホゲームで、全国のプレイヤーたちと軍団を組み、中華統一を目指すゲームです。
 さて、そんないわゆる三国志ゲームにつきものなのが、「列伝」です。劉備関羽曹操、名だたるSSR武将たちの人生を遺した列伝を読んでいる方はきっとおおいことでしょう。でも忘れていませんか? ガチャで引いて、「要らね~」と思うノーマルな武将たちにも知られざる人生があったのです。
 この記事では『三国志・覇道』の中で紹介される、ノーマルな武将たちの人生を皆さんとおさらいしていきたいと思います。

 

①ベンキ 

f:id:mocha_kinn:20201210025114j:plain


 SSR関羽様を討ち取ろうとして、返り討ちにあってしまいました。「え?どうしておれはそれだけでカードになってるの?」一番戸惑っているのはベンキさんかもしれません。正史の方に記載がないため、三国志演技の話上、必要な人物だったのかもしれません。「だとしてもなんでおれがカードに?」ベンキさんの戸惑いが聞こえそうです。でも格好いいですよ、その武器。

 

②カンヨウ

f:id:mocha_kinn:20201210025329j:plain


 劉備さん(SSR)の降伏の使者として、敵地へ趣き、傲慢な感じで交渉に望むも、ぶち切れられて笑ってごまかしたカンヨウさん。流石です。それで降伏が成立してしまうんですから。
 列伝には、最期がつきものですが、この方には記載がありません。きっといい人だったんでしょうね。あなたは特別なノーマルです。

 

③カコウオン

f:id:mocha_kinn:20201210025516j:plain

 あの曹操様(SSR)に宝剣を授かりながら、略奪をしようとし、ちょううんさま(SSR)に見つかって討ち取られ、宝剣も奪われた。問答無用のノーマルです。ちょっと、ノーマルなところしかみつかりません。せめて宝剣だけでもお家に置いとけばなあ・・・。大事なものは家に置いておきましょう。

④ブアンコク

f:id:mocha_kinn:20201210025625j:plain


 誰もが疑わない超SSR呂布様と対峙してしまいました。まだ呂布様がインディーズ時代だったからでしょうか。力自慢とはいえ無茶なことをしたものです。列伝には腕を打ち落とされたと書かれていますが、命までは落とさなかったのでしょうか。もしそうだとしたら酒場で「あの呂布さんと戦ったんだよ~」と自慢するブアンコクの笑顔が
思い浮かびます。ノーマルな人生を謳歌してほしいですね。 

 

 

 いかがだったでしょうか。『三国志・覇道』のノーマルな武将たちの列伝紹介でした。歴史はいつも英雄たちだけで作られている訳ではないということを再認識させてくれるメンバーでしたね。
 とはいえ、ガチャを引くなら、やっぱりSSRが一番です。ノーマルさんたち、君たちのことは忘れないから、そんなにぐいぐい出てこなくていいからね。

HPS・ADHDの騒音に悩む方へ 〜耳栓のすすめ〜


 最近、HPSやADHDという言葉を目にする機会が多くありませんか? きっとこの二つの言葉を検索する人は、少しこの傾向に心当たりがあるのではないでしょうか? 「カフェで隣の人の話し声が気になる」「自宅にいても工事の音が気になる」「音を立てる職場のあの人が苦手」そんなHPSやADHDの方に、当事者の私からお勧めするのが、「耳栓」です。

【現在使用中の耳栓】

 早速ですが、現在私はモルデックス社の耳栓を使っています。

www.amazon.co.jp

 

 こちらの迷彩柄が入ったタイプは少し大きめのサイズなのですが、コシがあってくたくたになりずらくて愛用しています。(公式は「1日一個新しくしましょう」と言っていますがなかなかそうはいかないんですよね)このモデルの優れた点は、モルデックス社の遮音性はもちろん、街で着けていても目立ちづらいデザインが特徴と言えます。耳栓の王様:モルデックスのデザインはなかなか派手なデザインも多いのです。これなら目立たずつけられて安心です。耐久性も、いろいろ試してみてこれが一番でした。くびれのあるタイプの耳栓は、くびれから折れがはじまってしまい遮音性が下がってしまう傾向がありました。ただ一つ注意したいのは、少しサイズが大きいということです。初めて耳栓を使用される方はぜひお試し○種というのがあるのでこちらを試してみてください。

 

www.amazon.co.jp

 

お気に入りの一つが見つかったら、大量買いがおすすめです。一個:40円お安いですよ!

【着けてみて実際の感想】

 喫茶店にいても並の話し声なら遮断できます。不思議なのは話しかけられると案外、聞こえるということです。自宅で使用される方は、かなり静かになります。
 耳栓をつけるようになって、耳から入ってくる情報によって、いかに疲れているかが分かりました。HPS・AHDHの傾向なのかもしれませんが、耳栓をして音を遮断するだけでかなり心が落ち着くのが分かります。周囲には充分に気をつけてほしいですが、周囲がうるさいと感じたら雑踏の中で使用してみてください。それで初めて自分の立っている位置がわかるような感覚を覚えます。


【聴覚の保護にも役立つ】


 カフェで作業される方の中に、音楽で騒音をかき消している人はいないでしょうか。実はあれあまり耳に良くないそうです。ノイズキャンセル機能もあるから安心!と思っている方はぜひ耳栓にも手を伸ばしてみてください。あなたが本当に求めているのは騒がしい音楽ではなく、静けさかもしれません。


【乗り物酔いにも効く!】


 実は私、乗り物酔いにも悩んでいます。耳栓の効能に、乗り物酔いという記述はあまり見られませんが、実は耳栓は乗り物酔いにもかなり効くと実感しています。特に長距離の場合は、耳栓+イヤーマフでかなり悩まされる機会が減りました。

 

【さあ、初めてみよう】


 アマゾンのリンクで紹介したモルデックス社の耳栓ですが、実は薬局でも販売されています。ただしこの耳栓、非常にお高い! ですが、とりあえず初めてみようと思われた方は一度手に取ってみるのも良いかもしれません。私もどうしても耳栓が手元になくて困ったとき薬局に飛び込むことがありました。少しでも耳栓の効能を感じたら、ぜひネットで注文をしてみてください。うるさくない世界はとっても心地よいですよ。

 

クイーンズギャンビット 話題のNetflixオリジナルドラマを鑑賞

 私たちはきっと新しいヒロイン像を探している。時代の変化とともに、「女性」というものについて考える時間が多くなっている。ツイッターなどのSNSでは、常に「女性」に関わる論争が交わされていて、私を含め男性たちはいつも自分を問い直さなければならない状況にある。

 映画界ではMee tooを皮切りに、フェミニズムの影響を多く受けた創作が広まりつつある。それは古典的な「シンデレラ」のイメージを刷新するディズニーから、インディペンデントな映画にまで広範囲に影響を与えている。

 映画を作る人、観る人はいつも「女性がどのように描かれているか」を気にして鑑賞するようになった。受動的すぎないか、無意識の搾取に肯定的でないか、性描写が搾取的でないか?など気にするべき点はいくらでもある。

 そんな現代に満を辞して登場したのがこの『クイーンズギャンビット』だった。

 

【あらすじ 】

 少女ハーモンは両親を事故で亡くし、孤児院にて幼少期を過ごす。普段の授業から数学に天才的な能力を誇るハーモンだったが、ある時、地下室でチェス盤に出会う。用務員の男性からルールを教わったハーモンのチェスの腕はみるみる上達し、ついにその才能が花を開く

 

【使い古されたテーマの再構築】

 テーマは「才能と狂気、あるいは才能と孤独」これは映画を観る人ならば誰でもすぐに頭に何本か映画が思い浮かぶ、普遍的テーマのひとつだ。はっきり言って使い古されたテーマなのにどういう訳かこの作品は飛躍的に面白い。少年誌に見るような、いわゆる天才モノにも関わらず格式があって、観るものを恍惚とさせる。

 

【徹底的な映像美】

 この映画は、セリフの応酬によって成る会話劇ではない。むしろ、随所に挟まれる“間”によってリズムを作っている。舞台は1960年代のアメリカだが、ハーモンは対戦相手を探して、世界を飛び回っている。それぞれの場所の1960年代で再現される小道具の美しさに圧倒され、まさに目が離せない作品となっている。最近の映像作品は、例えばスマホを操作しながらでも、耳さえ傾けていれば成立するような作品が増えていないだろうか。この作品にはそうした妥協はない。

 

【主演アニャ・テイラー=ジョイの怪演】

 アニャ・テイラー=ジョイは、主人公の年代に応じて、演技を使い分けている。1996年生まれの彼女が、少女から魅力的な大人の女性に変化していく様は、まるで違和感がない。特に思春期の女の子の、世慣れない感じの演技が素晴らしかった。

 

【見せ場はチェス】

 主人公ハーモンにとって、まさに地下室に差した一筋の光がチェスだった。当然、このドラマの主題はチェスだ。アクション物はアクションが最大の見せ場で、ダンスムービーはダンスが最大の見せ場でなくてはならない。特に第二話のタウンズとのチェスシーンを見て欲しい。ただチェスを指しているだけなのに、ハーモンの仕草・表情・目線の演技だけで、爽やかなラブシーンを演じている。

 

【まとめ】

 『クイーンズギャンビット』は限りなく陰鬱な雰囲気をまとった作品だ。だが、それだからこそ描かれる希望がある。男だらけのチェスの世界を、知性だけで戦っていくニューヒロインの誕生は、誰もが待ちわびていたことだろう。繰り返しになるが、この作品は、映像として素晴らしい。小手先のアイデアのだけではない硬派な映像作りは、まさにチェスを主題とするドラマにふさわしい格式を与えている。